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マッフル炉・電気炉

マッフル炉・電気炉とは

マッフル炉と電気炉は、どちらも電気エネルギーを熱源として加熱を行う炉ですが、その構造と用途において重要な違いがあります。

・電気炉 (Electric Furnace) とは
電気炉は、電気エネルギーを熱に変換して物質を加熱する装置全般を指す、広義の概念です。電流が抵抗体を通る際のジュール熱、アーク放電、高周波誘導など、様々な方法で熱を発生させます。

主な特徴
多様性: 抵抗炉、アーク炉、誘導炉など、さまざまな種類があります。
精密な温度制御: 電気による加熱のため、燃料を燃焼させる炉に比べて温度の調整が容易で、安定した温度を保つことができます。
クリーン性: 燃料の燃焼を伴わないため、排ガスが出ず、環境負荷が少ないというメリットがあります。

・マッフル炉 (Muffle Furnace) とは
マッフル炉は、電気炉の一種であり、特に熱源(ヒーター)と加熱対象物(試料)が直接接触しないように隔壁(マッフル)で仕切られている構造を持つ炉を指します。
この隔壁は、アルミナなどの耐熱性のあるセラミックスで作られていることが多いです。

「マッフル(muffle)」という言葉には「包み込む」という意味があり、ヒーターが炉体の外側を覆うように配置され、試料が直接熱源に触れないように包み込まれている構造がその語源とされています。

主な特徴
汚染(コンタミネーション)の防止: 熱源や燃焼生成物(もし燃料式の場合)から試料を隔離するため、不純物が試料に付着するのを防ぎ、非常にクリーンな環境で加熱処理を行えます。
炉内雰囲気の安定性: 外部の空気や、ヒーターから発生する微量成分が炉内の雰囲気に影響を与えにくく、より精密な雰囲気制御が必要な場合に適しています。
均一な加熱: 熱がマッフルを通して伝わるため、炉内の温度分布が均一になりやすい傾向があります。
高温対応: 一般的に非常に高い温度(1000℃〜1700℃以上)まで加熱可能です。

マッフル炉・電気炉の主な用途

電気炉の用途
金属の溶解・熱処理(焼入れ、焼戻し、焼鈍し)、セラミックスやガラスの焼成、乾燥、焼結など。

マッフル炉の用途
材料試験: 灰化(有機物を燃焼させて無機成分だけを分析)、点火損失分析、セラミックスや金属の熱処理、アニール(焼きなまし)、焼結、焼入れなど。
研究開発: 高純度な環境での材料合成や分析。
品質管理: 製品の品質を保証するための熱処理工程。
窯業・陶芸: 微細な仕上がりや特定の雰囲気を必要とする焼成。


■マッフル炉・電気炉の種類


電気炉の種類
・抵抗加熱炉
・誘導加熱炉
・アーク炉
・マイクロ波加熱炉
・大気炉
・ガス雰囲気炉
・真空炉
・箱型炉
・管状炉
・るつぼ炉
・炉床昇降炉
・台車炉
・ロータリーキルン炉

マッフル炉の種類
・箱型マッフル炉
・管状マッフル炉
・るつぼ型マッフル炉
・灰化炉
・熱処理炉
・真空マッフル炉
・プログラム制御マッフル炉


■マッフル炉・電気炉の代表的なメーカー

電気炉…東京理化器械、ヤマト科学、アドバンテック
マッフル炉…ヤマト科学、アドバンテック


■マッフル炉・電気炉の価格

最も安価なタイプ…10万円台〜30万円台
汎用的な卓上型マッフル炉・小型電気炉…30万円台〜100万円程度
高温対応・特殊機能付き…100万円〜数百万円
小型産業用電気炉…数百万円〜1,000万円程度
中型〜大型の工業炉…1,000万円〜数億円、あるいはそれ以上


■商品リスト

マッフル炉・電気炉の商品リストです

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