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熱中症計

熱中症計とは

熱中症計は、熱中症のリスクを数値で把握し、予防を促すための重要なツールです。
単なる温度計や湿度計とは異なり、より人間の感じる暑さに近い指標である「WBGT(湿球黒球温度)」を測定できるのが特徴です。

熱中症計の主な用途

熱中症計の主な用途は、熱中症のリスクを数値化し、適切な予防策を講じるための判断材料を提供することです。具体的には、以下のような様々な場所や状況で活用されています。

1. 屋外での活動・作業
工事現場、建設現場:
作業員の健康管理として、WBGT値を常に監視し、休憩時間や水分補給のタイミング、作業の中断基準などを判断します。熱中症による事故を防ぎ、安全な作業環境を確保するために不可欠です。
農作業:
ビニールハウス内や炎天下での畑作業など、高温多湿になりやすい環境下での作業リスクを評価し、無理のない作業計画を立てます。
スポーツ活動、部活動:
グラウンドや体育館での練習中、コーチや指導者がWBGT値をチェックし、運動の強度や休憩の頻度を調整します。特に夏季の運動は熱中症のリスクが高まるため、適切な管理が求められます。
マラソン大会やイベントなどでも、コース上のWBGT値を測定し、参加者の安全管理に役立てます。
屋外イベント、レジャー:
フェスティバル、祭り、遊園地、キャンプなど、屋外での長時間滞在時に、参加者や来場者の熱中症リスクを把握し、注意喚起や休憩所の設置などの対策を促します。
散歩、ジョギング、ウォーキング:
個人の健康管理として、外出前にWBGT値を確認し、外出時間や服装、水分補給の準備などを検討します。

2. 屋内での活動・作業
工場、倉庫:
機械の熱源や換気の状況によっては、屋内の作業環境が高温多湿になることがあります。作業員の健康を守るためにWBGT値を測定し、空調管理や休憩の指示に活用します。
体育館、武道場、学校の教室:
運動中や授業中に、生徒や児童の熱中症リスクを評価し、適切な室温管理や換気、休憩を促します。
介護施設、医療機関:
高齢者や基礎疾患を持つ方は熱中症のリスクが高いため、室内のWBGT値を適切に管理し、安全な居住環境を維持します。
一般家庭:
リビング、寝室、子供部屋など、各部屋の熱中症リスクを把握し、エアコンや扇風機の使用、換気、水分補給の目安とします。特に乳幼児や高齢者がいる家庭では、より注意深い管理が求められます。
ペットのいる家庭:
犬や猫なども熱中症になるため、特に留守番をさせる際など、部屋のWBGT値をチェックして安全な環境を確保します。

3. その他
熱中症対策の啓発活動:
公共施設やイベント会場に設置し、WBGT値とそれに応じた注意喚起を表示することで、来場者の熱中症予防意識を高めます。
環境調査・研究:
特定の地域の熱環境を調査する際や、熱中症に関する研究において、データ収集ツールとして使用されます。
作業環境改善:
WBGT値の継続的な測定データ(データロガー機能付き熱中症計で取得)を分析することで、作業環境の問題点を特定し、空調設備の導入や作業動線の見直しなど、具体的な改善策の検討に役立てます。


■熱中症計の種類

熱中症計には、様々なタイプがあり、使用する場所や目的に応じて選ぶことが重要です。

1. 使用場所による分類
屋外用(黒球式)
太陽光や地面からの輻射熱の影響を正確に測定するために、黒球と呼ばれる球体がついています。WBGTの計算式が屋内用とは異なり、日射の影響も考慮されます。運動場、工事現場、農作業現場など、屋外での活動時に特に重要です。JIS B 7922:2023(熱中症指数計)に適合しているか確認すると良いでしょう。クラス1(より高精度)とクラス2があります。
屋内用
黒球がないタイプもありますが、黒球がある方がより正確です。
WBGTの計算式が屋外とは異なり、輻射熱の影響が強く反映されます(日射の影響は考慮されない)。工場、体育館、学校の教室、一般家庭など、屋内で使用します。リビングや寝室などで手軽に使える小型のものも多いです。

2. 設置方法による分類
携帯型(ハンディタイプ)
軽量でコンパクトなので、作業員が身につけたり、移動しながら測定したりするのに適しています。ネックストラップやカラビナ付きのもの、ヘルメットに装着できるアタッチメント付きのものもあります。アラーム機能付きが多く、危険レベルになると音や光で知らせてくれます。
設置型(卓上・壁掛け型)
特定の場所に設置し、継続的にWBGT値を監視するのに適しています。大きな表示で見やすいものや、複数の場所のWBGTを集中管理できるものもあります。工場や体育館、休憩所などに設置されます。

3. 機能による分類
アラーム機能
設定したWBGT値を超えると、音や光で警告を発します。熱中症予防の目安を知らせてくれるため、非常に重要です。アラーム音量の調整ができるものもあります。
データロガー機能
測定データを内部メモリに記録し、後からパソコンなどでグラフ表示したり、CSV形式で出力したりできる機能です。エー・アンド・デイのAD-5695DLBなどが代表的です。作業環境の改善や、熱中症対策の効果検証に役立ちます。
表示項目
WBGT値だけでなく、温度、湿度、黒球温度、時刻、乾燥指数などを同時に表示できるものもあります。
防水・防塵性能
屋外や粉塵の多い場所で使用する場合は、IP規格に対応した防水・防塵性能を持つモデルを選びましょう。
JIS規格適合
JIS B 7922:2023(熱中症指数計)に適合している製品は、測定精度や信頼性が高いと言えます。特に業務用途ではこの適合が求められることが多いです。


■熱中症計の代表的なメーカー

エー・アンド・デイなど。


■熱中症計の価格

簡易型・家庭用(WBGT表示のみ、黒球なしまたは小型黒球):2,000円~5,000円程度、一般普及型・黒球付き(JIS適合クラス2相当、アラーム機能付き):5,000円~15,000円程度、高機能型・データロガー付き(JIS適合クラス2以上、PC接続・記録機能あり):20,000円~50,000円以上


■商品リスト

熱中症計の商品リストです

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