X線測定器
X線測定器とは

X線測定器の主な用途
X線透過装置(X線検査装置):
物質を透過したX線の強度を検出することで、内部構造を画像化します。
用途:非破壊検査: 製品の内部欠陥(亀裂、異物混入、気泡など)の検出、品質管理。特に、食品・飲料業界(金属片、ガラス、プラスチックなどの異物検出)、医薬品・化粧品業界(錠剤やカプセルの内部検査)、電子部品、航空宇宙部品などの検査に用いられます。
セキュリティ: 空港の手荷物検査、不審物の検出。
医療診断: レントゲン撮影、CTスキャン(コンピュータ断層撮影)など。CTスキャンは複数の方向からX線を照射し、立体的な断面画像を取得します。
X線回折装置 (XRD):
結晶性物質にX線を照射し、結晶格子面で回折されたX線の角度と強度を測定することで、結晶構造の解析や物質の同定、定量分析を行います。
用途: 結晶構造解析、未知物質の同定、多形の判別、結晶サイズや配向の評価など、材料科学や地学、化学などの分野で利用されます。
X線スペクトル測定器 (XPS, EDX, WDXなど):
X線のエネルギーや波長を分析することで、物質の元素組成や化学結合状態を測定します。
用途:X線光電子分光法 (XPS): 表面数ナノメートルを分析し、元素組成や化学結合状態を特定します。
X線分光分析 (EDX/WDX): 物質中の元素の定性・定量分析を行います。電子顕微鏡と組み合わせて使用されることが多いです。
放射線測定器(X線線量計、サーベイメーターなど):
X線を含む放射線の量を測定します。
用途: 放射線作業従事者の被ばく線量管理(個人線量計)、環境中の放射線量測定(空間線量計)、汚染箇所の探索(サーベイメーター)など、安全管理や環境モニタリングに用いられます。
■X線測定器の種類
X線検出器の主な種類は以下になります。
イメージインテンシファイア + カメラ:
真空管内でX線を電子に変換し、スクリーンにX線像を出力し、それをカメラで取り込みます。
フラットパネル検出器 (FPD):
X線が入射すると表面の蛍光膜で光に変換され、その光をフォトダイオードで電気信号に変換して画像を生成します。医療用や工業用で広く普及しています。
ラインカメラ:
コンベアで搬送される検査物を連続的に画像として取り込む際に使用されます。空港の手荷物検査や食品異物検査装置などで利用されています。
■X線測定器の代表的なメーカー
リガク、セイコーなど。
■X線測定器の価格
放射線測定器(X線線量計、サーベイメーターなど)…個人・家庭用簡易測定器: 数千円〜数万円程度。業務用・高精度サーベイメーター: 数万円〜数十万円、高機能なものでは100万円を超えるものもあります。
X線透過装置(X線検査装置)…卓上型・小型X線透過装置: 300万円〜1,000万円程度。産業用大型X線検査装置: 数千万円〜数億円。産業用X線CT装置: 280万円〜数千万円。
X線回折装置 (XRD)…一般的なX線回折装置: 1,000万円〜5,000万円程度。中古品: 80万円〜150万円程度で取引されることもあります。
X線スペクトル測定器 (XRF, XPSなど)…蛍光X線分析装置 (XRF):ハンドヘルド型: 比較的手軽に導入できるもので、数十万円〜数百万円。卓上型・据置型: 数百万円〜数千万円。X線光電子分光装置 (XPS): 数千万円〜数億円。
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