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アッテネータ

アッテネータとは

アッテネータとは、信号の強度を減衰させる(弱める)ための装置のことです。

アッテネータの主な用途

主に、以下のような目的で使用されます。

・信号レベルの調整
送信機から出力される信号が強すぎる場合に、受信機で適切に受信できるレベルまで下げるために使われます。

・測定機器の保護
高すぎる信号が測定機器に入力されると、故障の原因となることがあります。アッテネータで信号を減衰させることで、機器を保護します。

・インピーダンス整合
回路のインピーダンスを整合させるために、アッテネータが用いられることもあります。

アッテネータには、固定式のものと可変式のものがあります。可変式のアッテネータは、減衰量を調整することができます。


■アッテネータの種類

アッテネータには、その機能や構造によっていくつかの種類に分けられます。
主な分類は以下の通りです。

1. 減衰量による分類
固定型アッテネータ (Fixed Attenuator)
特徴: あらかじめ設定された一定の減衰量(例: 10dB, 20dB)で信号を減衰させます。内部には抵抗ネットワークが組み込まれており、特定の周波数帯域で安定した性能を発揮します。
用途: 信号レベルの微調整や、特定の信号レベルを一定に保つ必要がある場合に使用されます。

可変型アッテネータ (Variable Attenuator)
特徴: 減衰量を段階的または連続的に調整できる柔軟性を持っています。
ステップアッテネータ (Step Attenuator): 減衰量を段階的に、あらかじめ決められた値(例: 1dB, 5dB, 10dB)で切り替えることができます。
連続可変アッテネータ (Continuously Variable Attenuator): ダイヤルやツマミなどで、減衰量を滑らかに連続的に調整できます。
用途: 試験や測定、信号レベルの最適化など、状況に応じて減衰量を変更する必要がある場面で広く利用されます。

2. 信号の種類による分類
RF(高周波)アッテネータ (RF Attenuator)
特徴: 無線通信やマイクロ波などの高周波信号の減衰に特化したアッテネータです。同軸ケーブル型、導波管型など、さまざまな形状があります。 用途: 送信機・受信機の信号レベル調整、測定機器の保護、インピーダンス整合などに使用されます。

光アッテネータ (Optical Attenuator)
特徴: 光ファイバー通信システムで使用される光信号の強度を減衰させるための装置です。
用途: 光通信における光パワーレベルの調整、受信側の機器保護などに用いられます。固定型と可変型があります。

3. 構造・方式による分類
抵抗ネットワーク型アッテネータ
T型、π型、ブリッジT型などの回路構成で、抵抗素子を用いて信号を減衰させます。固定型や可変型(ポテンショメータなどを使用)があります。

PINダイオード/FETアッテネータ
PINダイオードやFET(電界効果トランジスタ)などの半導体素子を利用し、制御電圧によって抵抗値を変化させることで減衰量を調整します。主に可変型やプログラマブル型アッテネータに使用されます。

導波管アッテネータ (Waveguide Attenuator)
マイクロ波などの高周波信号を伝送する導波管内で、挿入損失を利用して減衰させるタイプです。

これらの分類は、アッテネータの用途や要求される性能に応じて選択されます。


■アッテネータの代表的なメーカー

ケンウッドなど。


■アッテネータの価格

安価なもの(数百円~数千円):
テレビアンテナ用などの、比較的シンプルな構造の固定型アッテネータ(例:3dB、10dB、20dBなど)。
オーディオ機器などで使用される、簡易的なアッテネータ。
一部の光アッテネータ(低減衰量、汎用品)。

中価格帯(数千円~数万円):
RF(高周波)分野で一般的に使用される固定型・可変型アッテネータ。
特定のコネクタタイプ(SMA、BNC、N型など)を持つもの。
ある程度の精度や出力対応が求められるもの。
光学分野での、標準的な光アッテネータ(可変型、高精度タイプなど)。

高価格帯(数万円~数十万円以上):
高性能なRFアッテネータ(高周波帯域が広い、高出力対応、高精度、ステップアッテネータなど)。
プログラマブルアッテネータ(PCなどで制御できるもの)。
特殊な仕様(高インピーダンス、特殊コネクタ、軍事・航空宇宙用途など)のアッテネータ。
最高級のオーディオ用アッテネータ(音質に徹底的にこだわったもの)。


■商品リスト

アッテネータの商品リストです

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